異形家の食卓を読んで印象に残った事

作家田中啓文が書いた短編小説集異形家の食卓。

この本のジャンルはホラーですが、どの短編も表現がグロテスクです。

人造人間をテーマにした短編俊一と俊二は唯一、グロテスクな表現が使われていない作品ですが、現実にこの短編に出てくる人造人間が出てくるのは嫌だと思いました。

この本の中で特に印象に残っているのは新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー キウイソース掛けです。

この短編はホテルの中の料理屋のシェフと異世界から来た珍種の邂逅が書かれています。

しかし、珍種の形状の描写がおぞましく、読んでる途中で卒倒しそうになるくらい衝撃を受けました。

珍種を調理して食べてみると、意外においしい事が分かり、珍種を評論家や客に提供するシェフの過激な行動に笑ってしまいました。

また、店が繁盛するにつれて、珍種が増えていく場面が出てきて爆笑してしまいました。

私はよく笑いと恐怖は紙一重というフレーズを耳にするのですが、この短編にそのフレーズが当てはまるのではないかと思いました。

他に面白いと思った短編は怪獣ジウスです。この短編は神をテーマにしてるみたいですが、そんな事を忘れさせるくらいの怪獣と人間の死闘が壮絶で笑ってしまいました。

また、怪獣と対峙する宇宙生物の描写もおぞましく書かれています。

これらの短編以外にも意外な落ちに呆然とさせられるSF短編の三人が印象に残っています。

グロテスクな表現が大好きな人にお勧め出来る本です。